2021/06/07 20:52
「言葉と物」
山梨県の「みずがき山自然公園」にある言葉岩。
駐車場から程近く、岩は小ぶりだか行けば高確率でクライマーに遭遇する人気な岩。
その中にあるラインの1つが「言葉と物」

自分はコンペ主体で活動しており、この1つの課題に何日間も向き合うという行為を岩場では経験していなかった。
しかし、今回「言葉と物」は計5日間のトライを重ねて、なんとか完登。
Day1 2019年3月
初めて「言葉と物」をトライ。
全く可能性を感じれず敗退。
Day2 2020年3月
1年ぶりに触るとホールドが好感触。
核心のムーブもバラシだと安定してできるので、繋げトライ。
しかし、繋げてくると核心の右手ポッケを全く捉えられない。
だんだんヨレてきて敗退。
次の週も瑞牆に行けそうだったのでリベンジするつもりが、新型コロナウイルスが日本にも上陸して強制的にシーズン終了。
Day3 2020年10月
新型コロナウイルスが少し落ち着き初めたので再リベンジ。
前日の雨で岩は少し湿気ていたが、チョークで吸湿しながらトライ。
何度か惜しいトライもあったが完登には繋がらず。
またしても敗退。
Day4 2020年11月
何度も頭の中でムーブを繰り返して完登をイメージして瑞牆へ。
この日は別のグループと来ていたが、自分のわがままでソロで言葉岩へ。
コンディションも良かったのでサクッと登って合流するつもりが、なかなか右手のポケットが捉えられず。
1トライごとに10分のインターバルを挟み再トライ。そんなことを繰り返しているうちに気づけば仲間と合流することなく日暮れ。
4度目の敗退。
Day5 2020年11月
先週の悪いイメージを引きづりながらも瑞牆へ。しかし1トライ目、ムーブが洗練されたのか先週より負荷を感じずに核心へ。右手のポケットは外したが悪いイメージを払拭できた。
その直後に一緒に来ていた友人のクライマーが数年越しの感動の完登。
自分も続きたいという邪念が洗練された動きを妨げ完登を遠ざける。
またしても敗退かと弱い気持ちに支配されそうになったが深呼吸をして集中し直す。
スタート地点に立った時に、周りがとても静かになるのを感じた。
不思議とリラックスできて力みなくムーブをこなせる。
気づけば核心の右手ポッケを捉えていた。
そのままイメージ通りにマントル。
この完登後の幸福感。
これだからクライミングはやめられない。

課題と向き合うスタイルは様々あり、オンサイトやフラッシュを狙う、トライ数を最小限に抑えるスタイル。
一方で目標を定めたら何日間も同じ課題をトライし続けて完登へ漕ぎ着ける、いわゆる「打ち込む」スタイル。
コンペ主体だと、どうしても前者のスタイルが要求される。
そんな中「言葉と物」を通して、久しぶりに1つの課題と向き合うことの厳しさと面白さを改めて実感した。
これからも「打ち込んで登る」という限界を押し上げるようなクライミングをして行きたい。
AWESOME CLIMBING EQUIPMENT CLIMBER
SHIMANE MASAYOSHI