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2022/05/29 12:13

夏が近づくこの時期は猿ヶ城渓谷へよく行きます。

移住前から訪れては沢登りをしたりボルダリングをしたり泳いだりと鹿児島に来たら絶対行って欲しいところの一つ。
とにかくその水の綺麗なこと綺麗なこと。

brother 4級をトライする友人のM氏

何年か前に大きな水害があり、既存のボルダー課題なども流されてしまったようで、その後からちょこちょこ開拓に入っておりました。
今課題を他の開拓者すり合わせ段階で今シーズン中には間に合うんではないかと思われます。
その場合はこちらでぜひチェックしてみてください。鹿児島の岩場のウェブとトポが買えるサイト「ROCK TRIP」になります。
ROCK SUMMIT IN KISHIRA 2020の時にクラウドファンディングで支援していただいたお金で作ったサイトになります。
本当に感謝です。 

さて今回は最上流ということで新たなエリアが公開されますがそこで自分の開拓人生の中でも今までなかったようなスラブの名作
が登れました。我こそはスラバーの皆様、是非トライして下さい。

河原ということもあり下地の変化がかなりあり、今まで史上最高に下がってます。
色々試行錯誤しました、今のところムーブは一択しかないように思います。
内容がめちゃ詰まった自分史上最高の一本です!最近、小川山の頭痛を完登したTさんも是非。
これはどんなに強いクライマーでも一撃されない自信があります。(されたらその日は凹みますねきっと)

あと個人的に印象に残った課題は「BLACK SAM」1級です。

この角度から見えませんが下地は相当悪いのと初手からガス気味にランジです。
あとはマントルを返すだけなのですがフリクション命系のマントルなので良い時期にトライしてください。
今年の大雨予報も気になりますがどうか流れずにシーズンを迎えて欲しいものです。

最後に
自分は鹿児島に移住してから本格的な「開拓」という行為を始め、主に南薩、大隈エリアともに開拓しているところがあります。最近は北薩も開拓をさせていただいており、自ら地主交渉をしているところもあればもともと開拓者が入っていたエリアにお邪魔させて頂き、登らせてもらってる場所もあります。鹿児島はまだまだ開拓できる岩がたくさんあり、その中で地元のクライマーも精力的に開拓している場所もあります。人によって考え方は様々ですが自分の考えで言えば「岩は誰のものでもない」そう思っております。
最初に見つけた人のものでもなければそもそも人の所有物ではない。なので自分自身プロジェクトをクローズ化したことは一度だってないです。※プロジェクトというのは初登者のいない岩で自分が登ることを目標にしている岩のこと。クローズというのはそれを人には言わず自分のみでその岩に向き合うこと。
岩を登り、初登するまでにはそれなりのストーリーとプロセスがあります。
例えば...苔むしたボルダーがあったとします。
そうですね、想定は山ボルダーで苔が成長に成長を遂げている大岩だとしましょう。
それを掃除するには大変な労力がかかります。それはそれは果てしない作業です。
これはクライマー個人のモラル問題にもなると思いますが一個だけ苔むした岩たちの中に
明らかに綺麗なボルダーがあったら、少なくとも自分は誰かがきっと苦労して掃除したのだろう。すぐには登らず色々リサーチをします。
ですが、海沿いや掃除も要らずに登れる岩があり、トライの様子も岩になく、情報の共有もなかったとしたらそれは僕は登ると思います。
もし仮に他の誰にも登られたくない岩があるのだとしたらそれは声を大にしていうべきなのではないかと思います。
もちろん自分はそんな事はしません。岩との出会いはいつだって突然やってきます。岩レーダーを張り巡らせ頑張って見つけた時の
喜びは表現できません。しかし、その岩に出会った時の自分の実力が伴っていなければそれを登る事はできないのです。
だからクライマーは強くなろうと努力するわけです。しかしその間に強いクライマーが現れてそれを登ってしまったとしても自分は
怒りません。悔しいかもしれませんが、それをその時に登れるだけの強さがなかった。そう思います。これはクライマーが100人いたら100人意見が違うかもしれません。自分の開拓における定義はそんなところです。これって正解はないのです。



写真の岩は猿ヶ城の上流〜最上流の間にある自分がトライしているプロジェクトです。
とても良い内容でのぼりごたえもありますし情報をオープンしますので是非トライしてみてください。

AWESOME CLIMBING EQUIPMENT
NAGAYAMA




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